20年版ネガティブリストの変更点

中国弁護士(Not admitted in Japan)唐紅海

 

 

 

 中国国家発展改革委員会と商務部は、2020年6月23 日付で、「外商投資参入特別管理措置(ネガティブリスト)(2020年版)」及び「自由貿易試験区外商投資参入特別管理措置(ネガティブリスト)(2020年版)」を公表しました。20年版ネガティブリストは2020年7月23日より施行される予定で、それに伴い、2019年版ネガティブリストは廃止されます。
 また、ネガティブリストの項目は2019年版の40項目から33項目に削減され、自由貿易試験区に適用されるネガティブリストの項目は37項目から30項目に削減されました。主な変更点は以下のとおりです。

 

  1. 金融業につき、①証券会社の外資出資比率は 51%を超えない、証券投資ファンド管理会社の外資出資比率は 51%を超えない(2021 年に外資出資比率制限を撤廃)、③先物取引会社の外資出資比率は 51%を超えない(2021 年に外資出資比率制限を撤廃)、④生命保険会社の外資出資比率は 51%を超えない(2021 年に外資出資比率制限を撤廃)の制限がありましたが、20年版ネガティブリストではこれらを完全に削除し、外資による中国の金融業を完全に開放しました。
  2. 人口 50 万人以上の都市の給排水管網の建設及び経営は中国側がマジョリティという制限がありましたが、撤廃されました。
  3. 専用車及び新エネルギー車に加え、商用車製造も外資による100%の参入を認めました。
  4. 放射性鉱物の精錬、加工、核燃料製造につき、完全に禁止されていた外資による投資が可能となりました。
  5. 小麦及びトウモロコシの新品種の選択育成と種子の生産は中国側がマジョリティで制限されていましたが、小麦の新品種の選択育成と種子の生産は中国側が34%を下回らないよう規制緩和されました。
  6. 自由貿易試験区では、以上の外資開放・緩和措置に加え、①漢方煎じ薬への投資は禁止されましたが、外資による投資が認められました。また、②学位制の専門学校の外資100%保有は禁止されましたが、外資による100%保有まで認められました。

 

 以上の変更点から、中国政府は、ネガティブリストを削減する原則に徹していることがわかります。20年版ネガティブリストは2020年7月23日に施行されますが、今後、中国の政府部門が「外商投資法」及び関連規定に基づき、同リストを確実に運用されることに期待したい。

 

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